庭園紹介
庭の思想
私たちが英国出張で訪れた、
“英国で最も美しい村”といわれるコッツウォルズ地方のバイブリー。
その地で宿泊した The SWAN Hotel の庭と川の風景に、心を奪われました。
川のせせらぎ、白鳥やカモ、鳥たちが建物と調和し、
自然と建築がひとつの世界として呼吸している。
その静かで美しい情景を、いつか自分たちの庭で再現したいと思いました。
まさか東京で、それを実現できるとは思っていませんでした。
出会った土地は、650坪の川沿い、桜並木と森を擁する傾斜地。
平井川には鳥たちが集い、白鳥こそいませんが、鷺が巣を作る場所でもありました。
この地なら、私たちが夢見た“英国と自然の調和した庭”が叶うと確信しました。
そして願っていた通り、英国で生まれ、100年の時を越えてこの地に辿り着いた三段式噴水。
そこには、まるでこの場所を待っていたかのように、三羽の鷺の姿がありました。
まるで私たちが選んだというよりも、“噴水の方に選ばれた”ような不思議な縁。
この庭には、英国の美と日本の自然が溶け合っています。
水の音、光の移ろい、鳥の声。
そのすべてが時間をゆるやかに包み、
ここにしかない“静かな英国”を東京の中に描き出しています。
この庭で、あなたの作品や特別な一日が生まれることを、心から願っています。
英国式庭園構成
西洋館地球屋の庭は、
英国式庭園の思想をもとに、ひとつの“物語”のように設計されています。
石畳のアプローチから始まり、
英国製のガス灯とアンティーク門扉を抜けると、
再び石畳が続き、その先に100年前の英国式三段噴水が姿を現します。
噴水の奥には洋館が立ち上がり、建物の背後には石垣と深い森が広がります。
正面から望むと、庭の横には桜並木と平井川が流れ、
英国の形式美と日本の自然の調和が共存する、
世界でも類を見ない英国庭園空間が生まれました。
英国の美意識と、日本の四季が交差するこの場所は、
季節ごとに異なる光と香りを見せる“生きた庭”です。
庭園のディテール
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① 石畳の道 - The Stone Path
庭の始まりを彩るのは、職人の手で割られた砂岩の石畳。一枚一枚が異なる表情を持ち、歩くたびに光と影が移ろいます。その不揃いさに温もりを感じ、この素材に惚れ込みました。
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② 英国ガス灯 - The Gas Lamp
100年前の英国製ガス灯が、夕暮れにやさしく灯ります。鉄の質感と炎の揺らめきが、庭全体に静かな気品を添えます。
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③ アンティーク門扉 – The Iron Gate
2.6メートルを超えるアイアン門扉が、庭の象徴として佇みます。重厚な曲線と深い錆色が、時の重みと迎賓の心を感じさせます。
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④ 三段噴水 - The Fountain
英国のスワンホテルで見た風景を胸に描きながら、日本で偶然出会った100年前の英国式三段噴水をこの地に迎えました。三羽の鷺が羽を広げる姿は、まるでこの場所に導かれたかのようです。
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⑤ 森と桜並木 - The Grove and Sakura
庭の横には桜並木と平井川が寄り添い、英国の形式美に日本の四季が静かに溶け合います。光と風、そして水の音がこの庭の時間をやわらかく包みます。
四季の風景と炎のある庭
四季と光のロケーション
西洋館地球屋の庭は、まだ完成の途中にあります。四季の風景はこれから少しずつ、この場所に根づいていきます。春、夏、秋、冬、その移ろいの中で、光の表情も変わり、庭は時間とともに成長していく“生きた風景”となります。
いまはまだ、四季を写した写真は揃っていません。ですが、春の平井川の桜並木は、まさに息をのむほどの美しさです。満開の桜が風に舞い、川面に映る光とともに、英国式庭園に日本の春の情景が重なります。
この場所が、季節とともに変わっていく様子を、今後少しずつ記録し、皆さまにもお届けしていきます。
炎のある庭
西洋館地球屋の庭には、二つの炎の場所があります。ひとつは夜空の下で焚き火を囲むファイアーピット、もうひとつは英国から伝わる屋外暖炉、チムニア(Chiminea)。
火は、古くから人を集め、語らいを生む象徴でした。その炎が揺らめく瞬間、庭全体がやわらかな光に包まれ、昼間とはまったく違う表情を見せます。
英国の石造建築に見られる「火と庭の文化」を、この地球屋では東京の空の下に再現しました。噴水の水音と炎のゆらめき、その対照がつくり出す静かな時間こそ、この庭のもうひとつの魅力です。